厚生労働省の推計では、2025年には高齢者の約5人に1人が認知症になると考えられています。認知症患者の中には、徘徊を繰り返す高齢者もいます。ちょっと目を離した隙に外に出て行ってしまう、夜中にどこかへ行ってしまう…。認知症患者を介護している家庭なら、一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
認知症の徘徊を防ぐ対処法はたくさんあります。ですが、いろいろ対処法を試してもいなくなってしまったら、どこを探せば良いのでしょうか?まずは、認知症患者のよく行くスーパー、友人知人の家などを探してみましょう。昔の職場、家族でよく行っていた公園など、思い出のある場所に行くケースも多いです。昔、散歩していた道なども探してみましょう。畑仕事をしていた人は、畑がありそうな方向へ向かうこともあります。以前の職場や職業に関係する場所、通勤ルート、趣味に関係する場所、家族で出かけた場所などを中心に探すと見つかるケースが多いです。認知症でも昔のことや、長い間習慣にしていたことは体が覚えているものです。
とはいえ、早く探さないと事故や事件に遭うリスクがありますから、警察や利用している施設のヘルパー、ケアマネージャーなどにも連絡しましょう。自治体の見守りネットワークサービスを利用するのも良いでしょう。普段からよく徘徊するのであれば、GPSが埋め込まれている介護用の靴などを活用するのも良いでしょう。徘徊している人は、バスやタクシーを利用するなどしてどこまででも行ってしまうので、探すエリアが広がらないうちに、早期発見が重要です。